劇場版 少女歌劇 レヴュースタァライトを勝手に考察・解釈していく
劇場版少女歌劇レヴュースタァライトに関して勝手に解釈して淡々と書いてます。
レヴュー曲の歌詞に関してはほとんど触れておりません。舞台やラジオやトークショーなどの内容は含んでおりません。
まず初めに注意書きとして。
・この作品は何も考えなくても観て、聴いて、楽しい作品です。
・ネタバレを含みますので視聴していない方は先に視聴することをおすすめします。
・パンフのネタバレを含みます。
・あくまで個人の意見として読んでいただければ幸いです。
戯曲スタァライトってなんだったの?という点から確認していきます。
フローラとクレール、二人の願いは叶わない、別れの悲劇。
華恋とひかりの新章により二人で星を掴む真実にたどり着いた。これがTV版のラストでした。しかし、ロロロではラストに舞台少女の死が描かれました。この舞台少女の死はキラめきを失ったひかりを指す「死せる舞台少女」とは違うものだと思います。
古い自分を燃焼して新しく生まれ変わる、まるで舞台少女そのもの。スタァライトそのもの。
ここから劇場版の内容。
道しるべとして存在した星罪の塔を降りて、それぞれの旅に出るフローラとクレールの物語。
つまり、塔に残ったままでは舞台少女として死を意味するわけですね。
では最初に「劇場版スタァライト」の各キャラを戯曲スタァライトを元にそれぞれの役は何かを考えました。
ここはちょっと勝手な妄想の域ですが、こうして考えると整理しやすかったです。
愛城華恋=フローラ
神楽ひかり=フローラでありクレール
露崎まひる=クレール
石動双葉=?
花柳香子=?
星見純那=フローラ
大場なな=クレール
天堂真矢=フローラ
西條クロディーヌ=クレール
書いていてクロールなのかフレールなのかわからなくなりますね。わかります。
クレールは、フローラを塔を降りるように促す役です。
それでは劇場版のストーリーに沿って順に追っていきます。
わかりやすく三幕構成に分けておきます。
①~⑥ 序 「再生産」
⑦~⑪ 破 「戯曲スタァライト」
⑫ 急 「次の舞台へ」
①冒頭
「この舞台は、別れの為の舞台」
ひかりが全部説明してくれました。
道しるべとして存在した星罪の塔、約束タワーである東京タワーも崩れてしまいます。
運命の舞台を演じた二人には、この道しるべはもう必要ないですもんね。
しかし、華恋にとってはそれがすべてでしたので、次を見つけることが出来ずに途方に暮れるわけですね。
②進路相談
三年生になった99組は進路相談をしています。
みんながそれぞれの道を進もうとしている中、華恋はまだ何も考えることが出来ていません。この各進路先が重要っぽいです。
③回想(幼少期の華恋とひかり)
無音でリズムよくカスタネットを叩く子供たち好きです。わかります。
内気な性格だった華恋はひかりと出会って明るい子に変わったことがわかります。何が面白いのかわからないまま続けていたキラミラ。
あれ?これ知ってる・・・。まひるだ!
引っ込み思案で、おばあちゃんに言われてバトンと歌を続けていたまひると同じですね。TV版でまひるを導いた華恋でしたが、華恋はひかりに導かれたんですね。
④寮
洗濯物を干すばななと洗濯機の前で話すクロとまひる。
まひるとクロって珍しい組み合わせな気がするんですがこれが重要でした。三人とも今回の劇場版ではクレール役になる伏線ですね。クロは聖翔祭ではフローラ役でした。
クロは、みんなを新入生みたいだといい、まひるは卒業でお別れになることを少し悲しく思っているようです。卒業ですもんね、わかります。
そこで双葉のはぁ~?が聞こえてきて場所が移ります。
本日二回目の新国立の説明を始める真矢様、香子はオーディションの話をします。
みんなトップスタァになることを諦めたん?と気持ちをぶつけます。
しかし、誰もなにも答えずに香子はクロのところに行き「わたしが一番しょうもないわ」と言いました。当然誰もトップスタァになることを諦めたわけではないですよね、香子はオーディションに固執してしまっている様です。
「みんな、しゃべりすぎだよね」
わかります。
⑤皆殺しのレヴュー wi (l) d-screen baroque開演
電車内でそれぞれが会話しています、本日三回目の説明を双葉に邪魔される真矢様。空飛ぶんだよな!わかります。
今は!と、笑顔を見せる純那をみつめるばなな、雲行きが怪しくなってきました。
キリンとばななによりワイルドスクリーンバロックが始まります。
歌って 踊って 奪い合いましょう
ここからスタァライト始まったって感じですよね。
ばななはこのレヴューでみんなを導く役をかって出ます、みんなのお母さんですから優しいですね。
「これはオーディションにあらず」
ではなんでしょう?
「スタァライトそのもの」でしょうか。
冒頭で書いたとおり、この劇場版スタァライトは「別れの為の舞台」
塔を降りて次の舞台に旅立つための舞台。舞台に立つために新しく生まれ変われ、だからみんな殺してあげるってことでしょう。
列車は必ず次の駅へ では舞台は? わたしたちは?
これに対して答えるのは真矢だけでした、大丈夫だ問題ない。
他のみんなは進路希望は決まっていてもまだなにか不安が残っていて塔を降りる覚悟がないことがわかります。そして、ここぞとばかりにポジションゼロ。
「なんだか強いお酒を飲んだみたい」
「なにいってるの?みんな未成年じゃない」
プシュー
「みんなもう死んでるよ」
「甘い」
みんな死んでるよとは言いますが、ここで致命傷で倒れているのは香子と純那です。この二人の共通点は進路相談時のセリフと本心の矛盾に自分で気づいている事。
純那は今は日本の大学で舞台の勉強をすると言ってましたが、親の反対を押し切って真矢クロを超えていくと意気込んでいた純那にしては志が低いです。
香子は京都に戻って襲名し世界一になる言ってますが、まだオーディションに固執したままでした。
囚われ、変わらないものはやがて朽ち果て、死んでいく。
⑥回想(舞台をはじめてみた華恋)ばななと華恋
ひかりの招待状に導かれ幼い華恋は舞台を観に行きます。
そこで舞台少女愛城華恋と神楽ひかりが生まれ、二人は運命の交換をします。
「二人でスタァに」「舞台で待ってる」
危険、ですねぇ。
ばななは再演を経て舞台少女は舞台が終われば生まれ変わって次の舞台に進む事を知りました。しかし、華恋はまだ次の舞台を見つけていない。だから見つけなければいけない。
ばななは列車を降りて本来の役に戻るといいます。
⑥決起会
ここで眞井霧子と雨宮詩音が登場します、この二人もスタァライトに欠かせない舞台少女、わかります。
オーディションによる運命の舞台スタァライトと第100回聖翔祭での戯曲スタァライトはリンクしていました。今回も同じです、劇場版スタァライトと詩音の書いた台本はリンクしていますね。しかし、この時点ではまだ未完成。
決起会の会場にいるのはばななと真矢様だけでした、この二人以外はまだ今置かれている状況を理解できずにいます。クロはなぜ真矢だけが?と疑問に感じています。
「あー怖いなぁあああ」
怖くて当たり前なんですよね、新しい事に挑戦することは何においても怖いですから
「それでも最後まで作りたい みんなと」
そして、詩音の書いた台本の女神たちのセリフをモブキャラが読み上げます。
パンフにも書かれていますが、この女神たちのセリフがこれまでの各キャラの心境とこの後のレヴューにおける心境を表現したものになっています。
「おやつのじかんはもうおしまい」
現実世界の場面はこれで終わりなのがこの映画凄いですよね。進路相談して電車のって集会開いただけなんですよ・・・。
これで序である「再生産」が行われます。レヴューの前には必ずアタシ再生産するのがこの作品のルールですから。
トマトをかじり新しい血を吹き込み新たな舞台に上がります。
ここから劇場版レヴュースタァライトがはじまるって感じでしょうか。野菜になった不気味なキリンは一度見たら忘れらません。🦒🍅
⑦回想(5歳~12歳~15歳)共演者はあと二人
ひかりがロンドンに行っても約束のために舞台少女として生きる事を決めた華恋。
途中で母親の気持ちがそのままセリフとして出てきます。
「なんでもしてあげたい!」
ここでもうウルっと来ました、スポ根モノや夢を追いかける作品は多くありますが、仲間内で完結してる作品がほとんどなんですよね。
金銭的にも精神的にも絶対に親の応援って必要なことなんですよ。わかります。
15歳になった華恋はひかりとの運命を果たすために普通の学生生活を捨てて、レッスンに向かっています。トップスタァを目指す舞台少女って凄いですね。
残った学生たちの会話で一人の男の子が言います。
「不安とかなんかあるんじゃないの?」
この男の子なかなか鋭い、このセリフって15歳の華恋に対してだと思うんですが、今の99組全員にも言えることですよね。
学生たちの修学旅行先は「京都」
⑧双葉・香子「怨みのレヴュー」
さあ張った張った!UREEEEYY!!デコトラだぁ!
圧巻です。こんな映像をいきなり劇場で魅せられたらスタァライトされちゃいますよね。現実世界ではありえないアニメーションならではの表現!私はそれが見たいのです!わかります!
幼馴染だった二人は香子の導きにより双葉は舞台少女となりました。しかし、落ちぶれていく香子と上を目指す双葉、双葉が香子を導くことで改めて生まれ変わる。これがTV版の二人のレヴューでした。
しかし、今はオーディションに固執することになり香子は激昂しています、対する双葉は溺愛していたはずなのに嫉妬に変わっている自分に気付かされます。激昂と嫉妬、これが怨みのレヴュー。セクシー本堂 わかります。
「うっとうしなったんやろ?本音晒せや」
これに対し双葉は本音を晒します、でも双葉は香子と別れたいわけではなかったんですね、ただ待っていてほしかった。それを香子もわかっていた。
双葉はバイクのキーを香子に渡します。そして、双葉は次の舞台へ向かいます。でも結局いつか戻ってくるんですよね香子の元に。
香子はというと、双葉のバイクのキーを預かったわけです、香子がトップスタァになって輝くところを双葉が一番近くで見るはずが、双葉の背中に香子がついていく関係だったんですよね。そのカギを預かったということはやっと香子が前を進む番だということだと思います。甘かった今までの自分から生まれ変わり、京都で世界一になって待つという事でしょう。
なぜこの二人はフローラとクレールではないか、それはこの二人が他と比べると中途半端な関係なんですよね。だからこの二人は劇場版でも主役になれない脇役なんです。
でも、主役を輝かせる脇役ってみんな大好きですよね?わかります。
⑨まひる・ひかり「競演のレヴュー」
宣誓!強く 愛しく 美しく 演じることを続けることを誓います!
まひるとひかりのライバル同士の競演、絵面的に笑ってしまいそうになるんですが見入ってしまうんですよね。まひる最強です。
スタァライトでは今まで「観客」というものは画面に描かれたことはありませんでした。キリンはいましたが・・・。
このレヴューではスズダルキャットが観客として描かれていましたね。
そして、ひかりは舞台から降りてしまいます。ここからのまひるの狂気に満ちた演技は最高ですね。
逃げ出したひかりをまひるは高い場所から突き落としてしまいました。ここは第一話の約束タワーからひかりに落とされた華恋のシーンと似ています。
第一話では、キラめきが足りず、ひかりの参加によりオーディションからも外された華恋はひかりとの約束の舞台に立てないことを表していました。
このシーンでは、まひるからすると今のひかりでは華恋との舞台は任せられないって感じですね。
落とされたひかりは舞台に立つ怖さと華恋から逃げたと本音を告白します。
TV版では、まひるとひかりは華恋に導かれたという共通点があります。今回はまひるがひかりを導く役なんですね。
「舞台に立つのは怖いけど、舞台少女として生きていくことを決めたから演じ続ける」
このレヴューはまひるの口上で始まり、まひるの口上で終わります。
まひるって担当声優さんと成長ぶりとか一番リンクしてる気がして本当に感動するんですよね。
ひかりとまひるは舞台に立つ恐怖という気持ちを分かち合うことで、不安を消し去り次へ進めるようになりました。
ここでひかりはフローラ役からクレール役に変わり華恋の元に走り出します。まひるからひかりへのバトンタッチ。わかります。
⑩純那・なな「狩りのレヴュー」
今は今はと言い訳重ね、生き恥晒した醜い果実・・・。
言い過ぎじゃないですかばななさんそれは・・・。最初から目を離せない緊張感のあるかっこいい演出、これがばななの用意した舞台ですか。わかります。
このタイトルから見てばななが純那を狩るのだと思いきや後半でひっくり返されましたね。このレヴューではばななが純那を導くために演じます。
おまえはだれだ?とか、ばななのセリフって如何にもセリフって感じですよね。
そして、このレヴューで純那は覚醒できました。
ばななは最初に皆殺しのレヴューを行い、純那には「死にたもうことなかれ」と言い切腹を迫ります。つまり、ばななの「殺」って、そのまま死ぬな、生まれ変われという意味が込められていたわけですね。一見切腹なので死ねと言っているように思えますが、後のレヴューでクロが切腹して生まれ変わっていますよね。
ですが、純那はまだ自分のまちがいに気付いていないので切腹する理由がわかりません。わからない子にはお母さんが教育します。
「殺して見せろよ大場なな!」
こんなセリフ、いままでの純那ちゃんには言えないセリフですよね。覚醒です。
「あなたが用意した役なんていらない!全部切り捨てる!目が眩んでるのはあなたの方よ!今ここにいる私が!眩しい主役!星見純那だ。」
純那はこのレヴューで見事に主役の座を奪って見せます。
「やっと届いた」
たださっきの解釈でいくとなると、「殺してみせろ」っていうセリフの意味が変わってきちゃいました。
殺してみせろ→生まれ変わらしてみろ
でもお前に用意された舞台の役がなくても、私は主役だ。二度と再演すんなボケ。
二人は背を向けてそれぞれの次の舞台につながる道を歩み出します。
あーあ、ここで私も観ていて思わず泣いちゃった。
EDではこの二人は華恋を除き、進路希望とは違う選択をしています。
純那は日本の大学進学からNYミュージカルドラマアカデミーの留学になっています。
「どんな舞台にも立てるよう、今目指せる一番のところを目指さないとね マキ」
ばななが言いたかった事ってこれもなんじゃないでしょうか
TV版におけるばななとひかりは重要な立場の役でしたが対比である印象がありました、華恋と純那もスーパー主人公とリアルな少女で対比になっています。
担当声優さんが英語が得意だからNYにしたらしいですが、冒頭の進路希望の大学は純那が目指すには低すぎましたよね。
それに遠回りしなくても生まれ変わった純那ならきっと大丈夫だと思います。
ばななはというと、ひかりと同じ王立演劇学院に変わっています。最初は新国立で舞台に立つか裏方に回るかで悩んでました。
ですが、最終的に王立に行ったということしかわからず、どちらの道を選んだのかわかりません。
ここでTV版のばななの話をします、TV版の途中では俳優育成科兼舞台創造科の見習いになります。これは「再演」の中でばななが脚本・演出していた事の伏線でした。
つまり、今回悩んでいたことは、このワイルドスクリーンバロックで自分はどうするべきかを悩んでいた、ということでしょう。
皆殺しのレヴューの最初は一本の刀で登場します、その後二本目が届きます。一本目の大太刀が脚本・演出、二本目の小太刀が演者という意味でしょう。(たぶん後から来たのが小太刀のはず)
この小太刀を純那に渡し、純那は用意されたものはいらないといって自分のものに変えてしまいました。私の刀、返してよ(笑)
ですので、ばななの手元に残ったのは脚本・演出、裏方としての道という事ですかね。
「舞台少女」は、演者を指すものではなく、舞台に関わる少女を指しますからね。
⑪回想(第一話)自分ルール
ひかりに関して何も調べないと決めていた華恋は自分ルールを破ります。
聖翔にいくと決めたつもりでもそれがやっぱり不安だったんですね。
そしてワイルドスクリーンバロックとは何かをひかりがキリンに問います。
ここはカット。
真矢とクロの舞台裏の待機室での会話。
クロは真矢とのレヴューに満足して次に向かえてなかった、だから生まれ変わる、次の舞台に立つために。
ここまでの事をクロちゃんが全部説明してくれました。
「ようこそ、舞台へ」
舞台裏が描かれたことがあるのはロロロでのばななとキリンの会話でしょうか。
大場ななさん、本番5分前です。
この後はじまるのはレヴューではなく第99回目聖翔祭での戯曲スタァライトでした。
⑫真矢・クロディーヌ「魂のレヴュー」
やっぱり舞台のようなモノからはじまりましたね。舞台人と悪魔。
悪魔が持ち掛ける契約の内容は、
「みたことのないキラめきを魅せられたとき、お前の魂をいただく」
このレヴューはたしかACT4までありました。
ACT1で悪魔は舞台人に契約を持ち掛けます。これは真矢クロの最初の出会いに似ていますよね。入学試験でストレッチに誘うも、大やけど。
ACT2で二人が戦いはじめます、TV版の二人の関係ですね。
ACT3で二人に変化があることがわかります。
クロは、今まで自分はライバルだと思っていましたが自分は対等ではないんじゃないかと思い、自分に言い聞かすようにライバルだと言い続けますね。
真矢は、周囲の声に応えるべく、どんな役にでもなれるように天堂真矢の感情を捨て、魂のない空っぽの器こそが完璧な舞台人の像であると言います。
そして、このレヴューで真矢はクロを負かしました、This is 天堂真矢.
しかし、契約を交わした二人のレヴューは終わりません、クロと真矢の新たな再生産。感情をぶつけ合うレヴューの前に再生産する事がこの作品のルールですね。
「わたしはいつだってかわいい!」
本性むき出しで本当のライバルとなった2人のレヴューに関して何も書くことはありません。観るしかない。この二人の口上がTV版のお互いの口上を意識しまくってて最高。
美しいクロディーヌをみた真矢の空っぽの器(鳥)から涙が流れこのレヴューが終わります。
「2人は燃えながらともに落ちていく炎」
これはキリンがいった意味と同じでしょう。キリンは観客として、二人は演者として。
⑬最後のセリフ
「それはあなたの思い出?それとも、この舞台のセリフ?」
華恋はカメラ目線で、はじめて観客の存在に気付きます、今までずっとひかりちゃんしか見えていなかったんですね。ここ初見ドキッとします。
先ほども書きましたが、いままで画面内に出てくる観客はキリンだけでした。TV版でもキリンがこちらをみて話しかけてきましたが、この作品を見ている視聴者含めて舞台が成り立っているという構造に改めて感動します。
ひかりがすべてだった華恋は、これからどこをめざせばいいのかが結局わからずに、舞台少女として死んでしまいました。
そして、生まれ変わります、過去の自分を燃焼して、アタシ再生産。
ここが舞台だ、愛城華恋!
この二人の口上は最高としかいいようがないです。
剣が折れ、貫かれながら、最後のセリフ。
「わたしも、ひかりに負けたくない」
今までひかりと二人で一つだった華恋のキラめきは半分になり、剣と約束タワーが半分に折れて、ひかりのポジションゼロが響き渡る。
空っぽになった華恋とそれぞれが自分の舞台を見つけ、塔を降りて、旅立つ時。
ようこそ わたし ポジションゼロへ
最高のエンド。私たちはもう舞台の上。
これで以上となります。お疲れさまでした。
最後まで読んでいただいた方はありがとうございました。
最後に少し余談です。
「私たちはもう舞台の上」のCDジャケットについて一つ
このジャケットを見て、一見は進路先で分けられているように見えますが、華恋とクロと純那と香子の場所に理由があると思いました。
華恋とクロの共通点、それは「ライバル」でしょう。
二人の道しるべだったものがライバルに変わりました。
純那と香子の共通点、それは「忘却」でしょうか。
もともとあったはずの野心がいつのまにか変化していましたね。
では、王立組と新国立組にも共通点がありそうですね。
ばななとひかりの共通点、それは「恩返し」でしょう。
運命の舞台に囚われた二人を救ってくれた相手への恩返しが行われました。
真矢とまひると双葉の共通点、それは「秘密」でしょうか。本性、恐怖、本音、3人とも相手に秘密を隠してレヴューに立ちました。
以上で勝手な解釈を終わります。
わかりますか?わかります。